フレクサブル』(原題:Flex-Able)は、スティーヴ・ヴァイが1984年に発表した、ソロ名義では初のスタジオ・アルバム。

解説

ヴァイはフランク・ザッパ・バンドでの活動で家を買う資金が貯まり、8トラックの録音機材が導入された自宅スタジオ「スタッコ・ブルー」を設立して、1983年に本作のレコーディングを行った。収録曲「アティテュード・ソング」は、アリス・クーパーのバンドのオーディション・テープ用に作った曲「The Night Before」が原型で、本作には「スタッコ・ブルー」で再録音されたヴァージョンが収録された。ヴァイ自身は当初、本作を「極めて個人的な内容」と考え、正式に発売するのではなく、フレキシ・ディスクに起こして友人達に配るつもりでおり、それがアルバム・タイトルの由来となった。

1984年当時は、LPとカセットが通信販売限定という形で発売された。なお、ヴァイは本作と同年にEP『Flex-Able Leftovers』も発表しており、1988年に発売された本作の再発CDには、同EPの一部の曲がボーナス・トラックとして収録された。

スティーヴ・ヒューイはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「典型的な『速弾き』アルバムではなく、数年にわたりフランク・ザッパとの共演で切磋琢磨されたことから、多くの曲において、ザッパの音楽性と歪んだユーモアの両方が反映されており、"Little Green Men"等、奇妙かつ楽しめる瞬間がある」と評している。

収録曲

特記なき楽曲はスティーヴ・ヴァイ作。

  1. リトル・グリーン・メン - Little Green Men - 5:39
  2. ヴィヴ・ウーマン - Viv Woman - 3:09
  3. ラヴァーズ・アー・クレイジー - Lovers Are Crazy - 5:39
  4. サラマンダーズ・イン・ザ・サン - Salamanders in the Sun - 2:25
  5. ボーイ・ガール・ソング - The Boy/Girl Song - 4:02
  6. アティテュード・ソング - The Attitude Song - 3:23
  7. コール・イット・スリープ - Call It Sleep - 5:09
  8. ジャンキー - Junkie - 7:23
  9. ビルズ・プライヴェート・パーツ - Bill's Private Parts - 0:16
  10. ネクスト・ストップ・アース - Next Stop Earth - 0:34
  11. ゼアズ・サムシング・デッド・イン・ヒア - There's Something Dead in Here - 3:46

再発CDボーナス・トラック

  1. ソー・ハッピー - So Happy (Steve Vai, Laurel Fishman) - 2:43
  2. ブレッドソー・ブルーヴァード - Bledsoe Bluvd - 4:22
  3. バーニン・ダウン・ザ・マウンテン - Burnin' Down the Mountain - 4:22
  4. クロニック・インソムニア - Chronic Insomnia - 2:05

参加ミュージシャン

  • スティーヴ・ヴァイ - ギター(#9を除く全曲)、ボーカル(on #1, #3)、ベース(on #1, #2, #3, #5, #8)、キーボード(#1)、シンセサイザー(on #1, #3, #4, #11)、ドラムマシン(on #1, #3, #4, #11)、ピアノ(on #3)、パーカッション(on #3)、ベルライア(on #3)、エレクトリック・シタール(on #4)
  • ボブ・ハリス - ボーカル(on #1, #3, #5, #8)、トランペット(on #1, #2, #3, #5)
  • スザンナ・ハリス - ボーカル(on #1, #3, #5, #8)
  • ピア・マイオッコ - ボーカル(on #2)
  • スコット・コラード - キーボード(on #1, #8)、ローズ・ピアノ(on #1, #7)、シンセサイザー(on #1)
  • ポール・レムケ - キーボード(on #1)
  • スチュアート・ハム - ベース(on #2, #6, #7)、ボーカル(on #1, #8)
  • ペギー・フォスター - フレットレスベース(on #4)
  • クリス・フレイジャー - ドラムス(on #2, #5, #6)
  • ピート・ゼルドマン - ドラムス(on #7)
  • チャド・ワッカーマン - ドラムス(on #8)
  • ビリー・ジェイムズ - ドラムス(on #9)、パーカッション(on #9)
  • ラリー・クレイン - ベルライア(on #1, #4)、ヴィブラフォン(on #1, #8)、シロフォン(on #1)、ベル(on #8)
  • グレッグ・デグラー - フルート(on #1, #4)、サクソフォーン(on #3, #5)、クラリネット(on #4)

脚注

外部リンク

  • フレクサブル - Discogs (発売一覧)

「フレキシブルデバイス・有機エレクトロニクス」市場とは? astavision

フレキシブル (フレキシブル) JapaneseEnglish Dictionary JapaneseClass.jp

フレキシブルに適応する タカヤマ建築事務所

「フレキシブル」と「フレックス」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈 言葉の違いが分かる読み物

「フレキシブル」の正しい意味と使い方を解説! ビジネス頻出の用語をチェック Oggi.jp