株式会社農業総合研究所(英: Nousouken Corporation)は、和歌山県和歌山市に本社を置く企業。生産者と提携し“顔が見える新鮮な農産物”を都市部スーパーマーケットでダイレクトに販売できるプラットフォーム「農家の直売所」を提供している。

学生時代から日本の農業に危機感を募らせていた及川智正が2007年に設立。2016年6月16日に農業ベンチャー初の東証マザーズ上場。

概要

農家の直売所事業

主な事業は「農家の直売所事業」になる。全国の生産者及び農産物直売所と提携し、農業総合研究所が運営する集荷施設で集荷した新鮮な農産物を、都市部のスーパーマーケットを中心とした直売所で販売するプラットフォームを提供している。生産者が農産物を規格にとらわれず自由に生産し、自ら販売価格や販売先を決めて出荷することで、所得拡大や農産物を“顔の見える”形で生活者に届ける流通を実現している。また、流通にかかる日数が市場流通よりも短いため、新鮮な野菜を生活者へ届けることが可能である。

産直卸事業

産直卸事業は、農産物を登録生産者等から買い取り、スーパー等へ販売する卸売事業になる。産直卸事業は実際に農家に足を運び、 農産物の安全性や品質に関するブランドマーク「100%農直」を付けるなど“小売店舗で生産者の顔が見える”販売支援を行うものである。2020年10月から本格的に開始した。

沿革

  • 2007年10月 - 株式会社農業総合研究所設立  
  • 2008年5月 - 和歌山県紀の川市に初の集荷場「紀の川集荷場」開設
  • 2011年6月 - 本社を和歌山県和歌山市黒田に移転
  • 2012年7月 - 東京都品川区に「東京営業所」開設
  • 2016年
    • 6月 - 東京証券取引所マザーズに株式を上場
    • 7月 - 大阪府摂津市に「摂津センター」開設
    • 8月 - 大阪府大阪市淀川区に「大阪営業所」開設。株式会社世界市場を子会社化(2019年4月に関連会社化)
  • 2017年9月 - 東京営業所を東京都品川区大井に移転
  • 2018年
    • 5月 - 東京都大田区に「大田センター」開設
    • 10月 - 愛知県名古屋市中村区に「名古屋営業所」開設
  • 2019年3月 - 愛知県西春日井郡豊山町に「名古屋センター」開設
  • 2020年8月 - 流通総額100億円達成(2020年8月期)

関連記事

  • 『週刊エコノミスト』<コロナで産直ビジネスに脚光-変わる生鮮品の流通・消費>
  • 『日経産業新聞』<農総研、JR東と連携 通販開始し鉄道輸送も視野に>
  • 『日本経済新聞』<JR東、農業総合研究所と資本業務提携>
  • 『日本経済新聞』<富山中央青果、農業総研などと連携 青果物の販路開拓>
  • 『日本経済新聞』<生鮮品の産直、農総研が1500店で「市場外取引」拡大」>
  • 『北陸中日新聞』<富山県の青果 ブランドに 産出額 最下位脱出へ協定> 
  • 『日経CNBC』<トップに聞く>5月28日
  • 『西日本新聞』<脱『市場経由』も野菜とコメの流通改革がもたらすものは>
  • 『Signifiant Style』農家から八百屋への転身を経て、農業スタートアップを創業 Vol.1

脚注

外部リンク

  • 農業総合研究所

IR情報 株式会社農業総合研究所

研究機関、農業従事者、機器メーカー間のデータ連携協業と農作業への効果的な反映 〜北海道農業研究センター〜 YouTube

株式会社農業総合研究所 AGRI IN ASIA

総合研究所研究会 東京農業大学 総合研究所

農業ビジネス最前線! 株式会社農業総合研究所 代表取締役会長CEO 及川智正さん:2023年1月11日放送 YouTube