曹渓寺(そうけいじ)は、東京都港区南麻布2丁目にある臨済宗妙心寺派の寺院。山号は日東山。
歴史
元和9年(1623年)に創建され、承応2年(1654年)に赤坂から現在地・麻布に移転した。寺のある絶江坂の地名は、麻布移転時の曹渓寺住職で名僧といわれた絶江紹堤に因む。
赤穂事件に関わった赤穂浪士の一人である寺坂信行が、討ち入りから20年後の享保年間(1723年頃)に本寺の寺男を務めた。青木義正は大正7年、同年中に当寺を介して、当寺を墓所とする旗本の山内氏(山内豊清)に縁を得て仕官し、士籍を得たと記しているが、青木の記述には誤りも多く、高知市や四万十市(旧・中村市)には寺坂の墓はない。曹渓寺の記録では「吉右衛門は本意ならずも、聊かの俗縁を頼みて、當寺に寄寓し、命を終はりしとなむ。」とあり寺男として生涯、曹渓寺に尽くした記録が残る。享年83。寺坂の墓も当寺にあり、戒名は節岩了貞信士。
墓所
- 寺坂信行
- 藤森天山 - 儒者
- 岡崎良梁 - 兵法家
アクセス
- 東京メトロ南北線麻布十番駅下車
脚註
関連項目
- 黄金餅




