稲根神社(いなねじんじゃ)は、東京都御蔵島村の神社。なお、集落の側にある神社は拝殿で、本殿(奥宮)は拝殿の約4キロメートル南の稲根ヶ森にある。

歴史

創建年代は不明である。ただ延喜式の式内社「伊太氐和気命神社」と比定されていることから、少なくとも延喜年間(901年 - 923年)には既に存在していたものと推測される。

伝承によれば、昔、稲根山に毎夜光り輝く物体があるのに気が付き、近くに寄ると木に鏡がかかっていた。そこで、鏡を神体とする神社を創建することになった。これが当社の起源である。

当社には、一時三宅島に流刑となった多賀朝湖(後の英一蝶)の作品「板絵着色神馬図額」「板絵着色大森彦七図額」を所蔵している。

本殿(奥宮)に参詣するには、山道しかないため、ガイド必須である。

文化財

  • 板絵着色神馬図額 多賀朝湖(英一蝶)筆(東京都指定有形文化財 昭和32年2月21日指定)
  • 板絵着色大森彦七図額 多賀朝湖(英一蝶)筆(東京都指定有形文化財 昭和32年2月21日指定)
  • 板絵着色島民生活労働図額(東京都指定有形文化財 昭和32年2月21日指定)

交通アクセス

  • 御蔵島港より徒歩15分(拝殿)。

脚注

参考文献

  • 東京都歴史教育研究会 編『東京都の歴史散歩 下(歴史散歩13) 多摩・島嶼』山川出版社、2005年

外部リンク

  • 稲根神社 - 東京都神社庁

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2014年8月3日 御蔵島稲根神社例大祭(最終編) YouTube

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