アラバスター(Alabaster)は美しい白色の鉱物の変種のひとつ。

その特徴的な美しい白さゆえに、アラバスターは白いものの形容として、例えば英語では"alabaster skin"(白く滑らかな肌)といった表現で詩や歌などで使われている。

種類

アラバスターとよばれる石には2種類あり、それぞれ石膏(CaSO4・2H2O)と方解石(CaCO3)という2つの異なった鉱物の変種である。現代ではアラバスターは石膏のもの(雪花石膏という)をさし、方解石のアラバスターは一般に古代のものをさす。

両者の違いは硬さによって簡単に判別できる。石膏のものはモース硬度が1.5から2であり、爪で傷つけることができる(爪の硬度は2.5)。一方、方解石のものは硬度が3で爪で傷つけることができない。さらには、方解石のアラバスターは炭酸カルシウムなので塩酸にとけるが、石膏のものは反応しないことでも判別できる。

性質・特徴

脚注

参考文献

  • 松原聰『日本の鉱物』学習研究社〈フィールドベスト図鑑〉、2003年。ISBN 4-05-402013-5。 

関連項目

  • 鉱物 - 硫酸塩鉱物 - 石膏

外部リンク

  • Alabaster(mindat.org)(英語)
  •  この記事にはアメリカ合衆国内で著作権が消滅した次の百科事典本文を含む: Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Alabaster". Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 1 (11th ed.). Cambridge University Press. p. 466-467.

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