カカヤンバラ(別名 ヤエヤマノイバラ、学名 Rosa bracteata)は、バラ科バラ属の常緑低木。

特徴

葉は互生し奇数羽状複葉で、先端を除く小葉は3–5対。葉縁には、先が腺になる鋸歯をもつ。各小葉の先端は鈍頭あるいはやや凹む。托葉は羽状に切れ込む。テリハノイバラとは異なり、茎は匍匐せず、葉軸や葉柄、小枝に白毛や腺毛が密生する。花や果実はテリハノイバラより大きく、通常1個ずつ付く。花径5–7 cm、花弁は白色で、初夏に開花する。果実は直径3–4 cmほどで褐色の毛に覆われる。

分布と生育環境

宮古島、伊良部島、石垣島、黒島、西表島。国外では台湾、中国南部に分布。牧場内に自生が多く、牛が刺を嫌って食べないため個体数が多い。園芸バラの原種の一つで、江戸時代にフィリピンのカカヤン(カガヤン)から持ち込まれたのが和名の由来とされ、琉球諸島の分布は野生化であるとする意見もある。

脚注

参考文献

  • 米倉浩司; 梶田忠 (2003年). “カカヤンバラ”. BG Plants 和名-学名インデックス (YList). 2024年2月8日閲覧。
  • 大川, 智史、林, 将之『琉球の樹木』文一総合出版、東京都新宿区、2016年。ISBN 9784829984024。 

外部リンク

  • カカヤンバラ 熊本大学部薬学部薬用植物園
  • カカヤンバラ(かかやん薔薇) 野の花賛花
  • カカヤンバラ(ヤエヤマノイバラ) こまつなの部屋

kakayan

身近な自然と季節 写真集 カカヤンバラ

カカヤンバラ

カカヤンバラ 熊本大学薬学部薬用植物園 薬草データベース

カカヤンバラ(2015.06.12) WEBバラ図鑑