ニガナ(苦菜、黄瓜菜、学名:Ixeris dentata)は、キク科の多年草である。

概要

野原、林縁、土手の日当たりのよい場所にごく普通に生える多年草で、日本全土、東アジアの温帯〜亜熱帯に分布する。高さ約40〜70cmで、茎は上部が枝分れする。葉や茎にある白い乳液の苦味が、和名の由来になっている。根出葉は柄が長く、茎葉は基部が茎を抱き、下のものほど細長い。5〜7月に、黄色の5弁花に見える舌状花を5〜7個もつ頭花を散状に開く。雄蕊は筒状に合着し、先が二つに分かれた雌蕊を抱く。

なお、沖縄料理で野菜として利用する「ニガナ」(ンジャナ)は、ホソバワダンという同科別属になる。

変種

  • タカネニガナ Ixeris dentata var. alpicola
  • クモマニガナ Ixeris dentata var. kimurana
  • シロバナニガナ Ixeris dentata var. albiflora
  • ハナニガナ(オオバナニガナ)Ixeris dentata var. amplifolia

脚注

ギャラリー

外部リンク

  • 数種の野生草花の種子発芽に及ぼす貯蔵条件および 発芽時の温度と光の影響 - 造園雑誌52(5),1989

nigana

ニガナ 日本まるごと生き物図鑑

ニガナに似た仲間

ニガナ

ニガナ